昔のこと

中学のとき、私はインターネット大好きマンで、常にネットの世界に住んでたことを思い出した。








その時にネット上でできた友達が大好きすぎて、顔も本名もわからないけれど、毎日それぞれが描いた絵を投稿する「お絵かき掲示板」での生活が楽し過ぎた。



そしてそれがきっかけで私はその世界に本気でのめり込んでた。これが、オタク時代の始まり。笑

学校じゃない "新しい世界" ができてすごく楽しかった時期。


みんなのキャラクターとか、作り出す世界観とかが本当に魅力的で、個性があって独特で、毎日本当に自分演出のことで頭がいっぱい。



「今日は何を描こうか」とか「今日はどんなコラボできるかな!」とかそんなことばかり考えてた。


皆んながそれぞれで持ってる「サイト」があって、そこでいかに個性を出すか、かっこよくブランディングするかがかなり楽しくて。



ブログもみんな持ってて、私なんかは当時は今の何十倍もの頻度で更新してた。生粋のオタクだったわけです。笑




めちゃくちゃ拘って、みんな自分のサイトを常に「リニューアル」してた。会ったこともない人達だったけど同じ作家の絵を描くという共通の趣味からできたその繋がりは次第に大きくなっていって、そこには確かに、すごく強くて深い「コミュニティ」が存在してた。




リアルな自分を全く知らない、まっさらな世界で自分の世界を構築していく楽しさ、半端なかったです。。。。笑 



(今でいうインスタと感覚は似てるかもしれないけど、多分その数百倍超楽しい)





そしてこんな楽しかった日々のことを23歳になる私はもう何年もの間忘れていた。



でも今日、あることをきっかけに、当時の懐かしく瑞々しい気持ちを鮮烈に思い出して、いてもたってもいられず


突き動かされるように覚えている友達の名前を検索にかけた。

「何かを忘れちゃいそう!今のうちに思い出さなきゃ!!!」っていう脅迫観念がすごかった。笑



で、結果なんだけど、

当時のサイトはほぼ全て「閉鎖」「消去」されてた。


更新が止まっているならまだ心の拠り所があるんだけど、実際は存在さえなくなっていて。

この寂しさといったらもう・・・




あの時毎日会話していたみんなは、もう「掲示板」には来ないし、「絵茶」という文化ももうないし、当時使っていた待ち合わせ場所にはきっと何年待っても誰も来ない。


それぞれの本名も住所も知らないから連絡の取りようもない。でもそこに存在したものは確かで、みんなあの時の記憶はそれぞれが胸の奥にきちんと残しているはずで、、、。


と考えるとなんか本当にめちゃ切ないな。。。




まあそんな感じで、だいたい2011年でみんなの更新が止まってた。




私のサイトもチェックすると、最後に更新していたのは2011年。




よく考えたら、私はあの当時中学生で、そしてみんなも同世代だった。

そしてみんな同じような時期に更新が止まってたけど、誰かが言い出した訳でもないし誰から離脱したのかわからないし、


私だってあれだけのめり込んでたネットの世界にいつから離れたのか覚えてないんだけど、

いつのまにかその掲示板から姿を消していたし、コミュニティに関わる時間は無くなってた。




そして気づいたんだけど、あれから10年近く経って、大人になったのは私だけじゃないなって。


そこにいたみんなが大人になった。多分今頃みんな21〜26歳ぐらいかな。




あの時に偶然、奇跡的に1つのネット上のページにたどり着いたことで交わった点が、またそれぞれ別方向に向かって歩き出してた。




そしてふと思い出した頃に、「もう更新しないな」と悟り、みんなHPを閉鎖した。「またいつかどこかで」っていう一言を残してた人もいたけれど、本当にこれ以上の切なさはあるのかな。。。





私たちのコミュニティの中には、イラストでかなり有名な「絵師」になって今でも活躍している子がいる。


彼女が無名の頃、まだペンタブというペンで描ける道具を使っていない、全く上手くなかった初期の時代からずっと知っているから、


今、書籍を本屋で見かけたり、たくさんのファンがネット上で騒いでたりするのを見ると、生暖かーい思い出で頭がいっぱいになる。ふわふわで、すごいほっこりする。(語彙力な、、、)




彼女が絵師の世界で大物になってからはもう全く連絡していなかったけれど、


(凡人が今更こえかけれませんって感じで)


でも今回のこの「思い出し」をきっかけにまた繋がりたいなーなんて思ったり。



「久しぶり!」って声かけたいなあって、いつも密かに思う。あの時のテンション高くて更新しまくってた彼女の芸風はすでになくなっていて、大物の「静かさ、シンプルさ」が漂う子に成長してた。最高かよ。

 



そんなこんなで、とにかく昔の居場所が消えたことを再確認したことで、懐かしかったけどそれ以上に、やっぱり切なかったということ。



あれだけ制作に燃えてた日々って本当にないし、朝から晩までずっと私は絵を描いてたし、見たこともない人に認められるためにすごく毎日が楽しかった。


何が言いたいかというと、インターネットは最高なのです。






最後雑だけどもうそろそろ寝なきゃなので改訂版はまた改めて書きますね!!!


長い文章読んでくれてありがとうございました。





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